KAY BOJESEN DENMARK

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Brand KAY BOJESEN DENMARK

Kay Bojesen Denmark (カイ・ボイスン デンマーク)は、世界中で愛される木製モンキーの生みの親であり、デンマークで最も有名なデザイナーの一人 "カイ・ボイスン" の作品を製造しているブランドです。カイ・ボイスンの死後30年余りはその家族が経営していましたが、1991年に現ローゼンダール・デザイングループが木製商品の商業権を引き継ぎ、「ローゼンダール社 コペンハーゲン」として復刻生産を開始、2010年には「カイ・ボイスン デンマーク」というブランド名に統一しました。カイ・ボイスンの意志を引き継ぎながら、商品化されていなかったもの や隠れた名デザインを積極的に復刻しています。

また、FSC認証の木材を使用するなど、環境に配慮した取り組みも行っています。アイコン的な存在のモンキーは、今や誰もが知る代表作。「丸みがあり、柔らかく手に持った時の心地良さを大切に」という彼のデザイン哲学のもと、今でもひとつひとつ手作業で丁寧に作られています。

Kay Bojesen(カイ・ボイスン)

カイ・ボイスン(1886-1958)は、Georg Jensen (ジョージ・ジェンセン)で修行を積んだ後、1910年に銀細工師としての道を歩み始めました。1920年代に当時のホルムガード社社長のクリスチャン・クラウベルとともに、選りすぐりのデンマークデザインをセレクトして販売する「Den Parmanente (デン・パーマネンテ)」という革新的なデザインショップを創設、現代のデザイン・センターの先駆けともいえる活動を開始しました。

カイ・ボイスンの名が一躍知られるようになったのは、1938年にシルバー用にデザインされたカトラリー。戦時状況下で銀の供給が困難だったことから、当時珍しかったステンレスを用いて制作、1951年のミラノ・トリエンナーレ展に出品したところ、3年連続で最優秀賞受賞という快挙を遂げたのです。それにちなんで、「Grand Prix (グラン・プリ)」と名付けられたこのステンレスカトラリーは、デンマーク王室御用達にも認定されています。

彼の才能は金属だけにとどまらず、1930年代より制作を開始した木製オブジェの数々は、カイ・ボイスンのもう一つの顔となりました。「動物のデザイン上の線 (line) は微笑み (smile) にならなければならない」、「木製の動物は本物の動物の真似であってはならない」などの信条のもと、今やデザインアイコンとなったモンキー (1951年発表) をはじめ、さまざまな動物たちは、デンマークのみならず、世界中の人々に親しまれています。

Kay Bojesen Denmark では、モンキーの生産においてサステナブルな木材を使用することに重点を置いています。 モンキーはプランテーションチークから作られています。 この植林されたチークは、天然チークの持続可能な代替品です。 これにより、管理された収穫と、農園の近くに住む地元の人々には職が与えられ、森林と人にとってより良い環境をつくる手助けを行っています。

プランテーションチークはワックスのような黄味から明るい灰緑色までカラーの幅があり、時には黒い斑点や縞模様が点在することもあります。工場では、さまざまなカラーバリエーションを可能な限り均一に組み合わせることに細心の注意を払っています。例えば、腕と脚を体の色となるべく近い色味になるような配慮です。
プランテーションチークを使用することを選択したため色の均一化は困難となりました。しかし、これらのカラーバリエーションは、Kay Bojesen Monkey の生産における持続可能性を追求した選択の結果であり、Kay Bojesen Denmark はそのことに誇りを感じています。



KAY BOJESEN DENMARK - Monkey Repair