1951年に発売されて以来、子どもから大人まで世界中の人々に愛され、
今やデンマークデザインのアイコン的存在ともなっている
Kay Bojesen Denmark(カイ・ボイスン デンマーク)のモンキー。
今もなおデンマーク国内で、
熟練した職人が一体一体手作業で大切に制作しているんです。
そんな制作現場、絶対見たい〜!!ということで、
行ってきました、モンキー工房。
これを見たらみーんなモンキーが欲しくなっちゃうこと間違いなしですよ〜♪
コペンハーゲン市内から電車とバスを乗り継ぎ1時間ほど北へ行くと、
馬たちがたくさんいる自然豊かな街、Værløseに着きました。
モンキーを制作しているのは、
オリジナルの家具も製作しているBrdr. Krügerというデザイン会社です。
1992年からモンキーの制作を開始し、今年で24年になります。
今回案内してくれたJuliaさん。とても丁寧に説明してくださいました。
モンキーに使用されているチーク材は全て、
森林の環境保全に配慮し、経済的にも継続可能な形で生産された木材に与えられるFSCマークが入っています。
モンキーの素材には、このチーク材の他に、色の薄い部分用のリンバ材が使用されています。
主に熱帯地方で育った木材を使用し、
モンキーSは多い時で週に2,300〜2,500体制作されています。
ボディはまずチーク材とリンバ材を接着させるところから始まります。
約1時間接着した後、カットし磨いていきます。
Sサイズのみ、マシーンを使うのですが、
カットするマシーン、研磨するマシーン、穴を作るマシーンなど、
全て別々のマシーンのため、1つずつ手作業で進めていきます。
これは手足になる部分です。(以下中央写真 上からSサイズ、Mサイズ、Lサイズ)
丸くし、中央に穴を開けた後、半分にカットすると手足の完成です。
目の部分が制作するのに1番難しいとか。
正しいサイズにカットし、良い具合に研磨するのは至難の技のようです。
Mサイズ、Lサイズ用のマシーンはないため、ぜーんぶ手作業なのです。
カットも研磨も穴あけもぜーんぶです。
全てのパーツが完成したら、オイルを塗っていきます。
ここで使用されているのはヨーロッパの安全基準をクリアしたもので、
子どもが口にしても害のないオイルとなっています。
ロゴも一つ一つ丁寧にプレスされます。
そして組み立て工程へ。
こちらではMサイズを。
職人がボディの色とより合う腕や足を見つけやすいように、このようにパーツをかけているようです!
全て天然の無垢材のため、木目や色が異なります。
これも無垢材の魅力の一つですが、
ちぐはぐカラーのモンキーにならないよう、職人が一つずつしっかり目視し、最適なパーツを選んでいます!
そしてここはSサイズの組み立てスペース。
笑顔が素敵なこちらの女性はモンキー制作を開始した1992年から働いているとのこと!
大大大ベテランです!
彼女自身、モンキーの大ファンのようで、
大きな窓から緑いっぱいの景色を見ながら楽しんで組み立てていました。
大量生産せず、一体ずつ手作りのため、制作には時間がかかります。
ですが職人のこだわりと愛がたっぷり詰まっており、
丁寧に作られているからこそ、永くお楽しみいただけるオブジェになっているんです。
実際にこの工房で撮られた、モンキーSの制作動画も是非ご覧ください〜